(某月某日)早朝からテレビは馬勝利、蔡敗北の特別番組だが、同時に行われた立法委員の結果の分析が興味深い。新聞全紙、かなり時間をかけてスクラップ。時計をみると、もう十時半である。いそいで荷物を梱包しホテルをでた。タクシーが掴まらず地下鉄をのりついで南京東路の兄弟飯店へ。
この日は「老台北」と『台湾紀行』で司馬遼太郎が名付けた、かの蔡昆燦さんが主宰の昼飯会。台湾側からは李登輝友の会、民進党シンクタンク、団結連盟幹部に大學教授等ら十数名。
主賓は選挙監視団にやってきた桜井よしこ女史ということだったが、彼女は欠席。小生のとなりは産経の河崎上海支局長。おなじく産経のT論説委員。離れた席に吉村支局長。ここでまた門田さんと再会。日本李登輝友の会のメンバーは団長の梅原さんが挨拶しているうちに東京新聞の迫田さんも遅着した。
入れ違いにホスト役の蔡さん、次の日本人の会合で講演のため早退。なんとも落ち着かないあわただしい会だった。しかし雑談のなかに収穫多く。時間となって、ふたたび荷物をごろごろ引き弦りながら地下鉄で松山空港へ(ホテルから二つ目なのでタクシーが嫌がるからだが)。
空港には国際線ロビィにバアもなく、免税店も品揃えが貧弱で、待合い室で簡単なメモを綴っているうちに搭乗時間。帰りの飛行機もビール二缶飲んだあと、ドンという衝撃で目が覚めると羽田だった。
(後記) というわけで台湾選挙の実際の論評は『正論』3月号、2月1日発売、ならびに『エルネオス』二月号、1月31日発行に掲載します
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